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第79期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が初挑戦する第79期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

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第76期名人戦A級順位戦 三浦弘行九段-稲葉陽八段 第31局の5

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抜け落ちた読み

 稲葉には「これだけ手数をかけてこの程度では……」という思いがあった。1分将棋の三浦は開き直っていた。2人の心理が盤上に絡み、局面は紛れた。後手が手数を費やした小駒は、厚みというよりも、むしろ玉の退路を防ぐジャマ駒と化していた。

 三浦がグングンと後手玉に迫った。稲葉は尋常な手段では対抗できないと見て、[後]6六香打と歩の頭に打った。異様な香2枚の柱。実は、この露骨な一打は妙手だった。

 本日終了図。局面のポイントは「7四の桂をスムーズに跳ねて、いかに玉の退路を確保できるか」にあった。現状、単に[後]6六桂は[先]6七桂が生じ、成立しない。先に解答を示すと、本日終了図では[後]5九銀と捨て駒をすれば後手勝ちの将棋だった。

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