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時代の波にもまれる日本企業や組織を描く「変革」第11部は、04年の球界再編問題から大きく変化してきたプロ野球のパ・リーグに迫る。

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第5部 JR東日本/13 スイカ活用、重い教訓

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新サービス「まもレール」のイメージ。子どもがスイカをタッチして改札を通過すると保護者に通知が届く=JR東日本提供
新サービス「まもレール」のイメージ。子どもがスイカをタッチして改札を通過すると保護者に通知が届く=JR東日本提供

 駅ナカでの物販から高架下開発による沿線のブランド化まで、鉄道会社の強みを生かして新たな収益源を追求してきたJR東日本。しかし、6300万枚超を発行するICカード乗車券「Suica(スイカ)」のビッグデータ活用には二の足を踏んできた。背景には、2013年に利用者に事前説明をせずに乗降履歴を外部企業に販売し、批判された「トラウマ」もうかがえる。ただ、電子マネーとして買い物にも使われるスイカのデータを「宝の持ち腐れ」にはできない。現場は利用者の反発を招かないように注意しつつ、関連ビジネスを探っている。

 「(駅に)入りました」「(駅を)出ました」。JR東事業創造本部課長の江越純子(48)は今年6月、山手線の駅の改札をスイカで何度も出入りし、その都度、スマートフォンに通知されるメールを確認した。セントラル警備保障(CSP)と共同で10月に始めるスイカを使った子ども見守りサービス「まもレール」の実証実験だった。スマホに改札の入出情報がもれなく送られたのを確認した江越は「予定通りに始められる」とほほえ…

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