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SUNDAY LIBRARY

小林 聡美・評『沢村さん家の久しぶりの旅行』『デザイナー 渋井直人の休日』

◆『沢村さん家の久しぶりの旅行』益田ミリ・著(文藝春秋/税別1050円)

◆『デザイナー 渋井直人の休日』渋谷直角・著(宝島社/税別1050円)

 このふた月、舞台公演というものにかかわっておりました。頭と肉体と精神をフル稼働させ、演出家のイメージする、自分とは異なる人物の中へ入っていくのは、軽く、いや、十分にオカルト的な作業で、さらに体調を壊さないよう神経を尖(とが)らせ過ごす日常は、知的好奇心を満たす読書というものから遠く離れたところにありました。しかし、そんな張りつめた毎日を送っていたら、誰でも心が擦り切れてくるもの。そして、そんなときに心潤してくれるのも、やはり読書なのでした。ただし、それらはコミックのみなさんに限ります。

 『沢村さん家の久しぶりの旅行』(益田ミリ)は、70歳の父と69歳の母、そして40歳独身の娘の3人家族の日常を描いたもの。父は会社を定年退職して悠々自適な毎日を送っている。母は専業主婦で料理上手、いかにもおかあさんらしい穏やかな人物。でも、どこか娘らしいところが微笑(ほほえ)ましい。娘は会社勤め18年目のベテランOLで、一人暮らしの経験もなく、友人たちとおしゃべりするのが大好き。

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