映画「8年越しの花嫁」で母親役、薬師丸ひろ子さん 伝えたい、信じることの大切さ
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この女性は普段、どんなことを考えているのだろう。来年、映画デビュー40年を迎える薬師丸ひろ子さん。新作映画に母親役で出演するのを機に、家族のことや関心事を聞くと--。【沢田石洋史】
コメディーでも定評がある薬師丸さんは、人を楽しませる話が得意だ。例えば、7月に行われたラジオ番組「薬師丸ひろ子 ハート・デリバリー」(ニッポン放送)の公開録音。スーパーで積まれた野菜を買う際、薬師丸さんが誰にも見られないようにこっそりと奥から新鮮なものを引っ張り出すと、実はおばあさんに見られていた……。自身のばつの悪い体験談を次々披露し、会場を笑いで包む。1月にコンサートを聴きに行った時はオチのあるトークが絶妙だった。そんな薬師丸さんに「最近最も関心を持っていることは?」と聞くと、こんな答えが返ってきた。
「うーん、そうですねえ。いろいろありますけど、日本という国がどうなっていくのか。どこに向かって、どんな価値観を大事にしていくのか。ちょっと大きすぎますけどね」。そして記者の意図を見透かしてか「政治家にでもなろうかなあ。うふふ」とけむに巻く。だが、前段の問題意識は高い。こう続けた。「なぜこの国で満足に食べられない子がいるのか。介護に疲れ切っている人がいるのはなぜか。私の両親は健在ですが、あと20年…
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