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永井一正ポスター展

生を求める表現の宇宙 兵庫・姫路市立美術館

永井一正がこれまでに手がけた作品がずらりと並んだ会場=清水有香撮影

 澄み切った青空のような薄いブルーの背景。デフォルメされたシラサギの頭部が大胆にあしらわれている。丸く黒い目から黄色いくちばしが画面の下へと伸び、その先に小さなシャチホコが姿を現す。日本を代表するグラフィックデザイナー、永井一正(88)が自身のポスター展のためにデザインした最新作だ。

 モチーフは「白鷺(しらさぎ)城」の愛称で親しまれる姫路城。近くの兵庫・姫路市立美術館を会場にした本展は、1950年代から現在に至る永井のポスター作品が壁面を覆う。館が所蔵する全512点。自らの「存在証明」とも語る創作の広がりと変遷に触れることができる。

 大阪市生まれの永井は45年3月の大空襲で生家を焼失。戦後間もなく、両親の故郷だった姫路市で10代の青年期を過ごした。当時、暇があれば訪れていた姫路城は特別な存在という。「用と美を兼ね備えた圧倒的な造形と空間。デザイナーとしての僕の原点があります」。49年、東京芸大に進学するも眼底出血により退学を余儀なくされ、大阪で繊維関係の会社に就職。宣伝担当として独学でデザインの道を歩み始めた。

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