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アルビノの娘と/1 肌白く、髪は金髪 「不育症」7回目の妊娠、29週で出産 /兵庫

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生後2カ月ごろ、保育器で育つ関口真依さん=家族提供
生後2カ月ごろ、保育器で育つ関口真依さん=家族提供

 何度も、流産や死産を繰り返してきた--。

 関口千佳さん(43)=赤穂市坂越=が初めて妊娠したのは、27歳の時だ。胎児の成長が悪く、1カ月ほど入院。再び成長が確認されて退院したが、おなかが膨れ始めた28週目、医師に突然、「赤ちゃんの心臓が止まっています」と告げられた。

 検査で異常は見当たらなかったが、その後3回、10週ほどで流産を繰り返した。いつからか、誰にも妊娠を言えなくなった。「また流産」と思われるのがつらい。妊婦用の服や赤ちゃん向けの生活用品も買わない。流産した時に残るのが悲しかった。4回目の妊娠がかなわず、岡山大学病院で診療を受けた。「不育症」と初めて知らされ、治療が始まる。29歳の時だ。

 妊娠期に血液を固まりにくくする薬などで治療を受けた。病院で同じように不育症に悩む人たちと知り合い、勇気をもらった。それでも、胎児が育たない。6回目の妊娠がうまくいかず、健康保険適用外の血液製剤の投与も提案された。北海道の病院で比較的安価に投与してもらえる機会があることを知った。家計にそれほど余裕はない。飛行機代を考えてもその道を選んだ。「産めなかった子の分も、何としても元気な子を産む」。それだけ…

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