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社説

米軍ヘリの窓が校庭に落下 普天間の危険性あらわに

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 沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場に隣接する普天間第二小学校の校庭に米軍の大型輸送ヘリコプターCH53Eの窓が落下した。

     校庭では約60人の児童が体育の授業を受けており、一つ間違えれば大きな事故につながっていた。保護者や周辺住民に怒りが広がり、現場には翁長雄志知事も駆け付けた。

     米軍は部品落下を認め謝罪のコメントを発表した。米軍には徹底した原因究明と再発防止に向けた安全対策を強く要請する。

     今回の事故は普天間飛行場の危険性を改めて浮き彫りにした。

     飛行場の敷地は宜野湾市の面積のほぼ4分の1を占め、周辺には住宅や学校、病院など公共施設が密集している。現場の小学校も飛行場とフェンスを隔てた場所にある。「世界で最も危険な基地」と言われるゆえんである。

     普天間飛行場近くの保育園の屋根の上で米軍ヘリの部品が見つかったばかりだ。父母らは上空の飛行回避を求めている。

     沖縄県によると、今回のような米軍機からの部品落下事案は1972年の本土復帰からの45年間で67件(12月1日現在)発生している。

     今年も米軍嘉手納基地の戦闘機F15や最新鋭ステルス機F35の部品落下とみられる事案があった。

     北朝鮮情勢が緊迫化する中、米軍は練度を高める厳しい訓練を繰り返しているという。

     募る疲労に整備や点検がおろそかになっていないか、改めて徹底してほしい。

     沖縄では米施政下の59年、米軍戦闘機がうるま市の小学校に墜落し児童ら17人が死亡した事故があった。児童が犠牲になった悲惨な事故は恐怖の記憶として今も残る。

     普天間飛行場の「危険の除去」は最優先の課題だが、日米両政府が移設先とする名護市辺野古をめぐっては沖縄と政府の対立が続く。

     事故が起こるたびに沖縄県民の反基地感情が高まり、辺野古移設問題は一段と厳しさを増す。そうなれば普天間の危険除去も遠のくだけだ。

     菅義偉官房長官は落下事故について「あってはならない」と批判したが、こう着した状態を打開し、普天間飛行場の一日も早い返還を実現する責任は、政府にある。

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