克服の米国人記者「いつか治ると信じる力、支える力が命を救う」
2017/12/14 17:20(最終更新 12/14 17:59)
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米映画「彼女が目覚めるその日まで」原作者インタビュー
「悪魔払い」されてきた難病「抗NMDA受容体脳炎」を発症し7カ月後に職場復帰した米国の新聞記者、スザンナ・キャハランさん(32)の闘病体験記を原作とした米国映画「彼女が目覚めるその日まで」が16日から全国公開される。本作のプロデューサーを自ら務め、多くの人に病気を知ってもらおうと活動するスザンナさん。公開を前に来日した機会に、病気を体験しての思いや闘病記をまとめた苦労、観客へのメッセージなどを聞いた。【聞き手・照山哲史】
<抗NMDA受容体脳炎は、卵巣奇形腫などによる免疫反応でできた抗体が脳を「攻撃」することで発症する。頭痛など風邪に似た症状で始まり、数日で幻覚や幻聴などの精神症状が表れる。けいれん発作や意識障害を伴い、昏睡(こんすい)状態に陥ることもあり、自分の意思と無関係に体が奇妙に動く症状も特徴的だ。病気の仕組みが2007年に解明されるまでは「悪魔払い」されてきた。1973年公開の米国映画「エクソシスト」の…
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