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シネマの週末・この1本

花筐/HANAGATAMI 若き戦死者への鎮魂歌

 「尾道3部作」など、郷愁をはらんだ映画を撮り続ける大林宣彦監督が、がんと闘いながら、佐賀県の唐津を舞台に、青春のはかなさと戦争の愚かさをうたい上げている。

 檀一雄の小説が原作。1941年春。アムステルダムに住む両親の元を離れ、唐津に住む叔母(常盤貴子)の家に身を寄せる17歳の榊山俊彦(窪塚俊介)。雄々しい鵜飼(満島真之介)、虚無僧のような吉良(長塚圭史)、道化者の阿蘇(柄本時生)といった個性豊かな学友たちに刺激を受け、肺病を患ういとこの美那(矢作穂香)にひかれる。女友達のあきね(山崎紘菜)や千歳(門脇麦)と青春を謳歌(おうか)するが、彼らにも戦争の足音がひたひたと迫ってくる。

 学校の窓から海が広がり、教室の中を桜の花びらが舞う。庭で俊彦が美那と語らう場面では、空に巨大な月が現れ、海の水面を煌々(こうこう)と照らす。現実にはあり得ない前衛的な風景を次々と繰り出し、見る者をファンタジーの世界に引きずり込む。

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