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人生は夕方から楽しくなる

作家・吉村萬壱さん 自分の過ち忘れる、「終盤」にはありかな

「ぼおーっとしている時間が多いです。高校の先生が言ってたんです。テレビ見るくらいやったら、ぼおーっとしている方がええって。そのうち寝ちゃうんですけどね」=大阪府貝塚市で

 「人生は夕方からって、その通りや思いますね。若い人には『死ぬな』と言いたい。生きていればなんかありますから。子供がいじめで死ぬのは、周りに怖いものがあるからだと思うんですね。でも50、60になると怖いもの、なくなりますから」

 大阪府貝塚市。平屋の広い古民家を月に5万5000円で借りている。コタツ机と座椅子に白色蛍光灯。パソコンがなければ「昭和40年ごろの作家の書斎」である。天井下の壁には、自身の芥川賞作品「ハリガネムシ」(2003年)の黄ばんだ新聞広告と、なぜかその隣に女優10人がずらりと並ぶポスターが。

 50代に入り、少し楽になった。「40代で中年クライシスってあるやないですか。衰退期に入り魔が差すのか、安定した生活を捨てたい衝動が出ていました。人生全部変えたいみたいな」

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