「12月25日が来ると、私が初めて夕張の地を踏んでから10年になるんです。みなさんに出会えたことに感謝しています」
11月23日、雪がちらつく北海道夕張市の小さな集会所で開かれた地区懇談会。市長の鈴木直道さん(36)がしみじみと語ると「市長はサンタさんからのプレゼントだね」。約30人の市民から笑いが起こった。
北海道の新千歳空港から約40キロに位置する夕張は、かつて炭鉱のまちとして栄えた。ピークだった1960年に11万7000人を数えた人口は石炭産業の衰退で激減。観光振興策の失敗などで632億円の債務を抱えた。民間企業でいえば倒産状態となり、2007年3月から「財政再建団体」(現制度では財政再生団体)として国の管理下に置かれている。
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