◆36歳・鈴木直道市長
一面に銀世界が広がる北海道・夕張山系。東京都職員だった鈴木直道さん(36)は2007年12月25日、この地を初めて訪れた。08年1月21日付で夕張市へ派遣される前に、東京都の猪瀬直樹副知事(当時)らと下見に来たのだ。
大企業が集積し、全国で最も豊かな税収を持つ東京都。企業で言えば倒産状態に陥り、財政再建団体(現制度では財政再生団体)となった夕張市に職員を派遣しようと発案したのが猪瀬氏だ。自治体が財政破綻すると何が起きるのか、都職員に肌で感じてもらうとともに、都のノウハウを生かして他地域に貢献しようという狙いだった。候補となった若手職員の中から第1号に選ばれたのが、鈴木さんと百沢(ももさわ)俊平さん(38)の2人である。
当時26歳の鈴木さんは都の保健政策部疾病対策課主事だった。緊縮財政のまちに身を置くことで、削れる行政サービスとそうでないものは何なのか知りたい。夕張で学んだことを都庁の仕事に生かせるのでは--と考えたという。
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