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井波律子・評 『湖畔荘 上・下』=ケイト・モートン著

 (東京創元社・各2052円)

 世界中で愛読されるオーストラリアの作家(現在はロンドン在住)、ケイト・モートン(一九七六年生まれ)の『忘れられた花園』『秘密』につぐ長篇ミステリである。全三十五章で構成され、章ごとにロンドン、コーンウォールと舞台が変わり、現在と過去が交錯する語り口は、前二作と変わらないが、その展開はいっそう複雑巧妙になっている。

 物語世界はロンドン警視庁の女性刑事セイディ・スパロウが事件に深入りしたため、上司の意向でやむなく休暇をとり、七十を超えた母方の祖父が一人で暮らすコーンウォールにやって来たところから動きはじめる。ある日、彼女はジョギング中に、荒れ果てた無人の館を見つけ、これがかつてエダヴェイン家の人々が住んでいた「湖畔荘」と呼ばれる館であり、七十年前、この家の幼い息子セオドア(セオ)が姿を消すという迷宮入りの事件…

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