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深い傷

犯罪被害者は問う ひき逃げ、佐賀出身の24歳死亡 「逃げたら殺人と一緒」 遺族、時効撤廃求める

 「姿は見えなくても息子はここにいる。親だけでも誕生日を祝ってあげたい」。7月17日、佐賀県小城市の平野るり子さん(64)は例年同様、三男隆史さんのために手作りケーキと好物だったもつ鍋を仏壇前に並べた。「タカシ君 31歳」。ケーキ中央に置かれた板チョコにはそう書かれていた。事故に遭わなければ31歳を迎えていたはずの息子へのせめてもの親心だった。

 山梨県警韮崎署から電話があったのは2011年2月25日午前4時ごろ。「息子さんが倒れています。すぐに来てください」。夫富夫さん(66)と一緒に飛行機と電車を乗り継ぎ、午後2時過ぎに山梨県内の病院にたどり着くと、隆史さん(当時24歳)は集中治療室(ICU)で人工呼吸器をつけて横たわっていた。「ほら、早く起きて。仕事に行かないと」。何度呼びかけても返事は返ってこない。2日後、意識が戻ることなく息を引…

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