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阪急京都線

視覚障害者の転落事故 各地で後を絶たず

女性が転落した阪急京都線上新庄駅の上り線ホーム。ホーム下の待避スペースに一度入った後、はねられたとみられる=大阪市東淀川区で2017年12月18日午後0時59分、久保玲撮影

阪急電鉄、十三駅にホーム柵の新設を進めているが…

 駅のホームで再び悲劇が繰り返された。阪急京都線の上新庄駅(大阪市東淀川区)で18日、視覚障害者とみられる高齢女性がホームから転落死した事故。各地で同様の事故が相次ぐ中、阪急電鉄は十三駅(同市淀川区)に転落防止の可動式ホーム柵の新設を進めているが、他の駅では進んでいない。

 阪急電鉄などによると、上新庄駅のホームは対面式。上下線とも点字ブロックが設けられているが、ホームドアはない。駅ホームに取り付けられた防犯カメラの映像には、つえをついて歩く女性が線路の方に寄りながら歩き、転落する様子が記録されていた。

 阪急は昨年12月、乗降客の多い十三駅で2019年春の完成を目指し、同電鉄の駅で初のホームドアを設置すると発表。他の鉄道各社もホームドアの増設を検討しているが、高額な費用や車両の扉位置の違い、ホームの狭さなどが障壁となり、進んでいないのが現状だ。

 視覚障害者が駅のホームから転落し、命を落とす痛ましい事故は各地で後を絶たない。国土交通省によると、昨年度のホームからの転落事故は2890件。うち69件が視覚障害者が絡むものだった。

 大阪府高石市のJR阪和線富木(とのき)駅でも今年10月、50代男性が白杖(はくじょう)をついてふらつきながらホーム上を歩いた後に転落し、電車にはねられて死亡する事故が起きたばかりだった。【千脇康平】

目の不自由な人がホームから転落した主な事故

2010年 1月 JR岐阜羽島駅(岐阜県)の新幹線ホームから視覚障害のある男性(66)が転落し重傷。大阪市営地下鉄御堂筋線なんば駅では弱視の男性(61)が転落し重傷(年齢はいずれも当時)

  11年 1月 JR山手線目白駅(東京都)で全盲の男性(42)が転落、電車にはねられ死亡

     10月 JR青梅線拝島駅(東京都)で視覚障害のある女性(69)が転落、電車にはねられ死亡

  12年 3月 東武東上線川越駅(埼玉県)で視覚障害のある男性(62)が線路に転落、電車にはねられて死亡

  15年 3月 阪急宝塚線服部天神駅(大阪府)で視覚障害のある男性(64)が転落、電車にはねられて死亡

  16年 8月 東京メトロ銀座線青山一丁目駅(東京都)で、盲導犬を連れていた男性(55)が転落、電車にひかれて死亡

     10月 近鉄大阪線河内国分駅(大阪府)で全盲の男性(40)が転落、電車にひかれて死亡

  17年 1月 JR京浜東北線蕨(わらび)駅(埼玉県)で盲導犬を連れていた男性(63)が転落、電車にはねられて死亡

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