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政府

「陸上イージス」閣議決定 2基でほぼ全土カバー

政府が導入する「イージス・アショア」のイメージ

 政府は19日午前の閣議で、海上自衛隊のイージス艦に搭載している迎撃ミサイルを新たに陸上に配備する「イージス・アショア」2基を導入することを決定した。2000億円以上が必要な見込みで、2023年度の配備を目指して、17年度補正予算案と18年度予算案に必要経費を計上する。

 イージス・アショアは陸上自衛隊が運用主体となる。イージス艦搭載の迎撃ミサイル「SM3」と、航空自衛隊が運用する地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」(PAC3)とともに、弾道ミサイル防衛(BMD)の中核を担う。

 イージス・アショアは、現行の防衛計画の大綱(防衛大綱)や5年ごとの装備品導入を定めた中期防衛力整備計画(中期防)に記載がないため、特別に閣議で導入を決めた。閣議決定では「北朝鮮の核・ミサイル開発が、より重大かつ差し迫った新たな段階の脅威となっており、常時・持続的に防護できるよう弾道ミサイル防衛能力の抜本的な向上を図る必要がある」と導入理由を説明した。

 イージス・アショアには日米が共同開発している新型の迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を搭載する。防護範囲は半径数百キロ以上に及び、2基でほぼ日本全土をカバーできる。

 防衛省は導入経費を抑える観点から、既存の陸自施設を中心に設置場所を検討し、秋田市の新屋演習場と山口県萩市のむつみ演習場の2カ所に設置する方針だ。近く電波障害の有無などを調べる適地調査に着手し、補正予算案の成立後に地盤調査などを本格化する。

 防衛省は、北朝鮮の弾道ミサイルなどの脅威に対処するため、04年度からBMDの整備を進めてきた。イージス艦搭載のSM3が大気圏外(最高高度500キロ)で迎撃し、撃ち漏らした場合はPAC3が高度十数キロで対応する2段構えのシステム。北朝鮮の核・ミサイル開発が加速する中、常時警戒態勢をとるイージス艦の負担増が問題化。常時監視には陸上配備型の迎撃システムが適していると判断し、費用対効果も踏まえて、イージス・アショアを選定した。【秋山信一】

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