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えじぷと駱駝考

/中 古代壁画に登場せず 江戸時代の日本では「御利益」

エジプト北部サッカラの壁画に描かれた牛の乳搾りの様子。古代エジプトの石像や壁画には、ラクダ以外の多くの動物が登場する=サッカラで、篠田航一撮影

 <えじぷと駱駝(らくだ)考>

 古代エジプト人は動物が好きだった。壁画には牛、犬、ワニ、そしてハヤブサなど多くの生き物が描かれ、時には神の姿になっている。一方でふと疑問に思う。中東を象徴するような存在のラクダは見当たらないのだ。

 「古代エジプトでは砂漠が不毛で邪悪な場所とされ、人々は砂漠に生きるラクダをあまり使わなかったようです。このため古代の遺物にラクダはほとんど登場しません」。カイロ大学のアラ・シャヒーン元考古学部長はそう解説する。

 とはいえ、カイロ南郊のアブシール・メレクからは紀元前2800年ごろのものとみられるラクダをかたどっ…

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