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 相撲界ではこのところ「横綱の品格」が問題になっている。相撲を格闘技だと考えると品格ってほんとに必要?と思うかもしれないが、必要なのだ。

 江戸時代は大関が最高位で関脇、小結と続き、横綱は番付に載っていない。番付に横綱が入るようになったのは1890年で、明治時代になってからである。では江戸時代に横綱はいなかったのかと言えば、いたのだ。しかし彼らは番付上は大関で、そのなかで選ばれた者だけが、綱を締めての土俵入りを行うことができた。

 綱を締めての土俵入りは1789年が最初で、そのとき横綱を免許されたのは谷風梶之助と小野川喜三郎だった。そして1791年、最初の上覧相撲が行われた。将軍に見せる相撲のことである。これら横綱免許や上覧相撲を仕掛けたのが吉田善左衛門で、これを機会に、吉田家が相撲の家元的な存在であることを内外にしらしめた。

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