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空手家

支援広げる「押忍」 練習会重ね善意1000万円

空手を通じた被災地支援に取り組む土佐樹誉彦さん=埼玉県朝霞市で、賀川智子撮影

 「Say Oss(セイ押忍<おす>)」を合言葉に、空手家らが被災地支援プロジェクトに取り組んでいる。チャリティー練習会などを通じ6年間で約1000万円の善意が集まり、東日本大震災や熊本地震などの被災地へ届けてきた。プロジェクト代表でナショナルチームコーチの土佐樹誉彦(きよひこ)さん(40)は「空手の『押忍』という言葉は、自分を抑えてみんなのためにという支援の精神に通じる」と話す。【賀川智子】

     プロジェクト名は「SAY OSS! Save Japan through KARATE DO」。きっかけは2011年3月の東日本大震災だった。埼玉県出身の土佐さんは高校時代を岩手県内で過ごし、東北各地に知人がいた。テレビやインターネットで青春を過ごした場所の変わり果てた様子を見て「何かしなければ」という衝動に駆られたという。「自分を育ててくれた空手で恩返ししたい」とメールで知人の空手家らに協力を呼びかけた。

     同年5月に東京都内の高校でナショナルチームOBらによる第1回チャリティー練習会を開いた。支援の輪は広がり、これまでに米国など国内外でセミナーや練習会を46回開催。集まった義援金約1000万円は震災被災地を中心に、豪雨災害や熊本地震、台湾・台南地震などの復興支援に寄付してきた。練習会に参加した子どもたちは「地震で大変な人の力になりたい」「家族や友達を大切にしたい」などと話し、被災地の現状を知り、家族に感謝するきっかけにもなっているという。

     一方、岩手県大槌町に住んでいた土佐さんの空手の先生や先輩は行方不明のままだ。毎年同町を訪れ、被災地支援を継続することの重要性を実感する。土佐さんは「必要な支援とは何かを考え、行動し続けるしかないと思う」と話す。プロジェクトへの問い合わせはメール(sayoss20110311@gmail.com)。

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