メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

毎小創刊81年

毎日小学生新聞×青空文庫 ことばの贈り物 「プーさん」生みの親 ミルンの詩

 毎日小学生新聞まいにちしょうがくせいしんぶん今月こんげつ22にち創刊そうかん81ねんむかえます。創刊そうかん記念きねんして、90ねんにわたってあいされてきたひとつのをおとどけします。時代じだい社会しゃかいわってもしたしまれる物語ものがたりのように、毎小まいしょう小学生しょうがくせいのみなさんとともにありつづけたいとかんがえています。作品さくひん掲載けいさいには、小説しょうせつなどの文学作品ぶんがくさくひんをインターネットじょう無料公開むりょうこうかいしている「青空文庫あおぞらぶんこ」が協力きょうりょくしてくれました。

    90年前ねんまえ作品さくひん 新訳しんやく

     紹介しょうかいするのは、イギリスの作家さっか、A・A・ミルン(1882~1956ねん)のです。ミルンは童話どうわ「クマのプーさん」「プー横丁よこちょうにたったいえ」をきました。出版しゅっぱんされたのは、それぞれ26ねん、28ねんですから、いまからやく90年前ねんまえのことです。

     イギリスでの出版しゅっぱんからそれぞれ4年遅ねんおくれて、日本語版にほんごばん岩波書店いわなみしょてんからました。そして今年ことし月末がつまつ、ミルンの作品さくひん原作げんさく)は著作権ちょさくけん保護期間ほごきかん終了しゅうりょうし、あらたに翻訳ほんやくされた「プーさん」が相次あいついで発行はっこうされました。

     ミルンは童話どうわ前後ぜんごふたつの詩集ししゅうしています。そのうちの一冊いっさつ「ぼくたちは六歳ろくさい」に、今回紹介こんかいしょうかいする「ぼくら ふたり」が掲載けいさいされています。

     「ぼくら ふたり」にも「プー」が登場とうじょうします。ここでは、プーのことが大好だいすきな「ぼく」のからた、プーと「ぼく」のつながりがえがかれています。


     ぼくら ふたり

     A・A・ミルン・さく

     大久保おおくぼゆう・やく

     どこにいたって プーもいる

     いつだって プーとぼく

     なにしたって まねしたがる

    今日きょうはどこく?」って プー

    「へえ おもしろいね きぐうだね

     いっしょにこう」って うんだよ

    「いっしょにこう」って プーのやつ

    「2×(かける)11は?」って プーにきく

    (「2×(かける)なに?」って かえすプー)

    「たぶん22に なるはず」

    「そうじゃないかと おもったよ」って プー

    「かけざんって そう やさしくないけどさ

     そうじゃないかと」って うんだよ

    「そうじゃないかと」って プーのやつ

    「ドラゴンさがしだ」って プーにうと

    「よし きた」って かえしてくるプー

     かわを わたると それなりに つかる

    「うんうん ドラゴン まさにあれ」って プー

    「くちばし たら ぴんときた

     そうじゃないかと」って うんだよ

    「そうじゃないかと」って プーのやつ

    「びっくりさせよう」って プーにうと

    「いいね」って かえしてくるプー

    「こわくないぞ」って ぼくはって

     あいつのを ふりふり さけぶんだ「シュー!

     このお ドラゴンめ!」 で にげてった

    「こわいもんか」って すプー

    「きみと いっしょなら こわくないんだ」

     だから どこにいたって プーもいる

     いつだって プーとぼく

    「どうしよう」って プーにうと

    「きみが いなくなったら」って すると

    「ひとりじゃ たのしくなくても ふたりいっしょなら

     なんとかなるよね」って うんだよ

    「そうじゃないかと」って プーのやつ


     ◆青空文庫あおぞらぶんこ

    ネットじょう電子図書館でんしとしょかん 1まん4500てん無料公開むりょうこうかい

     「青空文庫あおぞらぶんこ」は、著作権保護ちょさくけんほご期間きかんわった小説しょうせつ詩集ししゅうなどの文学作品約ぶんがくさくひんやくまん4500てん無料公開むりょうこうかいしているインターネットじょう電子図書館でんしとしょかんです。97ねん誕生たんじょう。2017ねん11がつに20周年しゅうねんむかえました。

     夏目漱石なつめそうせき日本にっぽん近代文学きんだいぶんがくのほか、海外かいがい作品さくひん翻訳ほんやくなども公開こうかいしていて、作品さくひんつづけています。作品さくひんむだけでなく、日本語にほんごのことばの使つかかたるためなど、毎日まいにちたくさんのひと利用りようしています。

     運営うんえいはすべてボランティアです。ほんながら入力にゅうりょくし、入力にゅうりょく間違まちがいがないかチェックもかえします。スマートフォンやパソコン、電子書籍でんししょせきリーダーなどでめるかどうかの点検てんけんをするひともいます。最後さいご運営うんえいチームが最終確認さいしゅうかくにんをして、ようやくネットじょう公開こうかいされます。

     ボランティアは幅広はばひろく、定年退職ていねんたいしょくしたひと授業じゅぎょう部活動ぶかつどう一環いっかん参加さんかする高校生こうこうせい大学生だいがくせいもいるそうです。

     ◆翻訳家ほんやくか大久保おおくぼゆうさん

    高校生こうこうせい参加さんか 20ねんで70作品さくひん

     「ぼくら ふたり」を翻訳ほんやくしたのは、翻訳家ほんやくか大久保おおくぼゆうさん(35)です。「青空文庫あおぞらぶんこ」の運営うんえいチームの一人ひとりです。

     大久保おおくぼさんは高校生こうこうせいだった1998ねん、ネットじょう青空文庫あおぞらぶんこつけ、大好だいすきな「シャーロックホームズ」の翻訳ほんやくいどみました。以来いらい、20年間ねんかんにわたってやく70作品さくひん翻訳ほんやくしてきました。

     「ぼくら ふたり」の原作げんさくについて大久保おおくぼさんは、語呂ごろのよい作品さくひんだといいます。原作げんさくあじかし、「リズムやテンポを意識いしきしながらわかりやすく翻訳ほんやくした」そうです。

    「ふたり」の意味いみ

     大久保おおくぼさんは「なか登場とうじょうする『ふたり』の意味いみ想像そうぞうしながらんでほしい」とはなしています。ぬいぐるみのプーさんは、「ぼく」にとって世界せかい一番大切いちばんたいせつ存在そんざい。でも、家族かぞく恋人こいびとなどいろんな「ふたり」の意味いみふくまれているともいいます。

     みなさんにとっての「ふたり」は? 大久保おおくぼさんはいます。「大人おとなになってむと、いまとはちがったかんじがするはずです。またかえしてみてください」<(ぶん長尾真希子ながおまきこ、イラスト・廣瀬八重ひろせやえ、レイアウト・田嶋夏希たじまなつき須藤知子すどうともこ)>

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 安田さん解放 妻のMyuさん「本人だったら夢のよう…」
    2. 安田さん解放 首相、カタール、トルコに「感謝したい」
    3. ORICON NEWS 博多華丸・大吉、芸歴28年で初ANN 念願成就に喜び「まさか現実になるなんて…」
    4. 神戸 発砲音 拳銃2丁所持の男を逮捕
    5. 警視庁 ミスター東大出場の3年生、強制性交等容疑で逮捕

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです