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劇団態変、新作「翠晶の城」 現代の「愛」を問う意欲作 1月13、14日 伊丹・アイホール

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 身体障害者による身体表現の可能性を追求する大阪の劇団態変が、新作「翠晶(すいしょう)の城」(金満里作・演出)を来年1月13、14日、兵庫県伊丹市のアイホールで上演する。「愛」に向き合う意欲作だ。

 態変は1983年旗揚げ。幼い頃にポリオのため重度の障害者となった金満里が芸術監督を務める。せりふを用いず、レオタードに身を包んだパフォーマーたちが見せる身体表現は、障害そのものが未踏の美を生むという考えに立つ。

 作品の底には、命や社会を見つめる目がある。新作「翠晶の城」は愛を描くが、それは甘い愛ではなく、現代人の「さ迷(まよ)える愛」だという。金は言う。「格差社会の中、何でも自己責任にする仕組みが作られ、『家』や『愛』に閉じこもって充足を得ようとする傾向が強まっているようです。そして閉じた関係の中で相手を縛り、支配することを『愛』と呼んだりしている」。舞台は「本人」と、同一化する相手としての「影」を軸に…

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