「積極的にパスを要求しろ」「個人技だけで突破しようとせず、仲間の動きを見ろ」。12月上旬、大阪桐蔭(大東市)のグラウンドで、選手たちの声が飛び交った。「全員で一つ一つのプレーを丁寧に確認」をキーワードに、チームは春に比べ声を掛け合う頻度が格段に増え、練習中も一層の気迫と緊張感が漂うようになった。
チームを変えたきっかけは、今春の全国高校選抜ラグビー大会だった。「このままでは、チームは決して成長できないぞ」。準々決勝終了後のミーティングで、綾部正史監督(42)の怒声が響いた。
準々決勝は、京都成章(京都)に17-19で敗退。パス、キック、掛け声に普段の気迫が感じられなかった。相手は海外遠征などで主力選手を数人欠いて試合に臨んだ。上山黎哉主将(3年)は「油断や甘えがプレーに影響した」と振り返る。メンバー外の生徒からは「結果よりも気の緩みが見えたのが悔しい」と厳しい意見も出た。
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