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単位の定義、より高精度に 「重さ」の新基準に日本が貢献

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 キログラムやメートル、秒など、私たちの生活には欠かせない「単位」。かつては身近な自然現象や人工物などを基に定義されたが、最近は科学技術の進展によって精度が高まり、日本の技術の貢献も目立っている。「単位」を巡る最新科学に迫った。【荒木涼子】

 ●かつては人工物

 パリ郊外の「国際度量衡局」に、約130年にわたってキログラムの「物差し役」となった物体が保管されている。白金とイリジウムの合金でできた分銅「国際キログラム原器」(1キロ)だ。かつては「水1リットルの重さ」が1キロと定義されたが、不確かさ(誤差)が大きいため、1889年に分銅が「1キロ」の世界基準として定められた。

 分銅のように、単位の基準はかつては身近な自然現象や人工物で定義されることが多かった。「1メートル」も18世紀には「北極-赤道間の長さの1000万分の1」と定義され、その後、1メートルを示す「国際メートル原器」が定められた。当時としては、世界で最も精密な1メートルの物差しだ。

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