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憂楽帳

50年以上続く毎日新聞夕刊社会面掲載のコラム。編集局の副部長クラスが交代で執筆。記者個人の身近なテーマを取り上げます。

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 沈みゆく船の海上を漂う乗客を救うため、甲板から飛び込むのは、誰なのか。「ヒーローになれる」とはやされて飛び込むのはアメリカ人。「これはルールだ」の言葉に反応するのはドイツ人。「紳士でしょ」と促されるのはイギリス人。「みんなそうしてますよ」と言われ、周りを見回してから飛び込むのが日本人。そんな小話を思い出した。

 生来が茶色の髪を黒く染められたという大阪府立高校の生徒の訴えが波紋を広げている。府教委のアンケートでは、入学時に髪が黒くない生徒に8割もの高校で文書や口頭で地毛かどうかを確認していた。「皆が同じ黒でなければ」という思考回路の産物かもしれない。

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