桜宮高バスケ部自殺

「指導死」許さぬ環境を 先輩が訴え

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自身の体験を基に「体罰は理不尽に人を傷つける」と訴える大阪市立桜宮高校バスケットボール部OBの谷豪紀さん=東京都内で2017年12月13日、椋田佳代撮影
自身の体験を基に「体罰は理不尽に人を傷つける」と訴える大阪市立桜宮高校バスケットボール部OBの谷豪紀さん=東京都内で2017年12月13日、椋田佳代撮影

 大阪市立桜宮高校バスケットボール部のOBで、2012年12月に自ら命を絶った男子生徒の2年先輩だった谷豪紀さん(24)=東京都=は今秋、行き過ぎた指導がきっかけで子供が自殺に追い込まれる「指導死」をテーマにしたシンポジウムに登壇し、初めて大勢の前で事件について思うことを語った。「体罰に反対する人が声をあげられる環境が大事だ」と訴える。

 谷さんは入学した2009年の夏、体罰を初めて目撃した。先輩が元顧問から殴られていた。自身も殴られた。「生徒に気合を入れるため殴っていたことはあったと思う。しかし、信頼関係より恐怖があった」。部員たちは体罰を「ハマる」と言った。「天気が悪いみたいに避けられないものと思っていた」

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