メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

余録

ベツレヘムはエルサレムから南約9キロの小高い丘にある…

[PR]

 ベツレヘムはエルサレムから南約9キロの小高い丘にある。新約聖書(ルカ福音書)によると、マリアは夫ヨセフに伴われ、この地でイエス・キリストを産み、布にくるんで飼い葉おけの中に寝かせた。現在はヨルダン川西岸のパレスチナ自治区の町である▲イエスが暮らしたのは今のイスラエル北部の町ナザレで、はりつけにされたのはエルサレムだった。中東のこの地域一帯は古くから「パレスチナ」と呼ばれ、ユダヤ・キリスト・イスラムの3教徒が、時に反目しながらも共存してきた▲そこへトランプ米大統領が新たな対立の火だねを作った。イスラエルの「首都エルサレム」を認定し、パレスチナの反発を招いた。イスラエルと自治区の境界は緊張し、投石と発砲の応酬でパレスチナ側に死傷者が続出している▲ベツレヘムのイエスの聖誕教会前はこの時期、きらびやかに飾られ、世界中から巡礼客や観光客が集う。パレスチナ住民の多数派であるイスラム教徒も繰り出し、宗教の違いを超えた象徴的な場所になる。しかし今年は抗議のためツリーの明かりが一時消された▲4年前のクリスマス、「東エルサレムが首都のパレスチナ国家を」とアッバス・パレスチナ自治政府議長は訴えた。7カ月前、彼とベツレヘムで会談したトランプ氏が「和平実現のために何でもする」と語ったのは何とも皮肉である▲きょう深夜から未明にかけ、恒例のミサがベツレヘムで催される。静かな聖夜であってほしい。世界が見守る降誕祭なのだから。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ORICON NEWS 『きかんしゃトーマス』日本から来た新キャラ“ケンジ”登場 劇場版新作、21年春公開

  2. 囲碁は「国技」、日本棋院が定款変更 「伝統文化」内外に発信狙う

  3. 複数選手が脱水症状 プリンセス駅伝でアクシデントが相次ぐ理由とは

  4. ORICON NEWS 『鬼滅の刃』もはや“日本経済の柱”と話題 映画は歴代1位発進、東宝株価が高値更新…企業コラボも恩恵続々

  5. 菅首相は「反知性主義」なのか 任命拒否問題で神学者・森本あんりさんが抱く違和感

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです