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評伝

葉室麟さん死去 遅咲き、陰と脇見つめ 久留米拠点、地方の視点で創作

 福岡県久留米市を拠点に歴史・時代小説を紡ぎ続けた遅咲きの作家、葉室麟さんが逝った。50代半ばのデビュー以来、歴史の表舞台に立つ人物ではなく、陰や脇にいる人々に寄り添うスタイルは変わらなかった。

 西南学院大の学生時代、福岡県・筑豊の記録作家、上野英信の自宅を訪ねたことがある。上野は無名の学生に気さくに接し、夕食に自身が摘んだつくしの卵とじを振る舞ってくれた。今年8月の取材で「地方で書くことは可能か。それを尋ねたのだと思い出しました」と語ってくれた。

 直木賞受賞後は京都市内にマンションを借りたが、あくまで創作・生活の場は福岡県にあるとの思いは変わらなかった。恐らく上野は葉室さんに地方でも作家活動を続けられるとアドバイスしたのだろう。それが間違っていなかったことは葉室さんが自ら証明した。

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