84歳の誕生日を迎えられ、一般参賀に集まった人たちに手を振る天皇、皇后両陛下=皇居・宮殿前で2017年12月23日午前11時3分、宮間俊樹撮影

 天皇陛下の84歳の誕生日を祝う一般参賀が23日、皇居で行われた。宮内庁によると記帳を含めて5万2300人が訪れ、平成に入って最多となった。

 陛下は皇后さまや皇太子ご夫妻らと皇居・宮殿のベランダに立ち、災害に遭った人々を気遣い、「いまだ不自由な生活を送っている人々のことを深く案じています。来る年が国民皆にとり、少しでも穏やかな年となるよう願っています」とあいさつされた。

 一般参賀に訪れた岩手県陸前高田市職員の徳本泰久さん(63)は「いつも被災地のことを気遣っていただき、本当に励みになる。退位後はごゆっくりと過ごしていただきたい」と話した。【高島博之】

祝日復活の例も

 天皇陛下の退位日が2019年4月30日と決まったため、誕生日の一般参賀は来年が最後となる。また、19年は祝日の「天皇誕生日」がなくなる。皇太子さまはこの年の2月23日に59歳の誕生日を迎えられるが、即位していない。一方、陛下がこの年誕生日を迎える時には既に退位しているためだ。

 明治天皇の誕生日の11月3日は、1912年7月30日の逝去により祝日ではなくなったが、27年に「明治節」の名称で祝日として復活。48年に「文化の日」に名称が変わった。

 89年1月7日に逝去した昭和天皇の誕生日の4月29日は、同年から「みどりの日」の名称で祝日になった。2007年からみどりの日は5月4日に移り、4月29日は「昭和の日」になった。

 大正天皇の誕生日は8月31日だが、誕生を祝う日は10月31日とされた。宮内庁が編さんした「昭和天皇実録」は「(誕生日は)大暑(酷暑の意味)の季節に当たるため」と理由を記している。この祝日は1926年12月25日の逝去後、廃止された。

 政府は2019年以降、当面は12月23日を祝日とせず、平日にすることを検討している。【高島博之】