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勉強したいと思った瞬間=物理学者・益川敏英さん

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益川敏英(ますかわ・としひで)さん

 まだ進路も考えていなかった高校1年の9月のことです。学習雑誌を読んでいたら、理論物理学者の坂田昌一・名古屋大教授(当時)が後世に残るすごい仕事をした、と書いてある。内容は分からなくても、最新の科学が地元でつくられていることに衝撃を受けました。「その現場を見に行かなければ」と思い、名古屋大入学という目標を立てました。

 それまでは勉強をしませんでした。特に宿題は全くしなかった。小学校の近くに池があり、よくカップルが舟でデートしていました。そこで岸から「お兄ちゃん乗っけてよ」と叫ぶ。乗せてくれますが、邪魔者が入ったから、そのうち舟を明け渡してくれるんです。放課後遊んでいる方が面白いので、宿題はしないと決めました。廊下に立たされましたが、平気でした。

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