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「あっ、二股が取れました」。大阪府能勢町で農業を営む植田歩(あゆむ)さん(34)が葉っぱの根元をつかんで引き抜くと、二股になったニンジンが顔を出した。共同出荷の場合は規格外だが、個人出荷なので問題ない。「子どもたちには二股の方が喜ばれるんですよ」と笑顔で話す。
「大阪のてっぺん」と呼ばれる、大阪府最北部の能勢町。植田さんは週1回、収穫したばかりの野菜4~6種類を「わくわく野菜定期便」(1200円)としてお客さんに届ける。配達は週2回で、延べ約80件。新規申し込みはキャンセル待ちの状態だ。
「誰もが遊びに来られるように」との願いを込めて「べじたぶるぱーく」と名付け、農園を経営。取れたての野菜の味わい、二股だったり、小さめだったり、野菜の形の面白さ、農業のやりがいや楽しさ、畑で感じる四季の移ろい、全ての発見を、野菜とともに、お客さんの元へ届ける「野菜発見」がスローガンだ。
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