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上海列車事故 29年後の真実

第4章<5> 「家内伴って下見、何とも申し訳ない」

日本交通公社高知支店が作成した佐野校長の中国視察の予定表

 サンピア高知での協議(1988年7月3日)で、ようやく校長の佐野正太郎が姿を現した。遺族らは疑問点を一気にぶつけ、それまで募らせてきた怒りをぶちまけた。

 修学旅行では多数の人間が長距離の移動をする。事故が発生した時に備え、手を打っていたのか--。

 佐野が口を開いた。

 「万一のことが起こるということはほとんど考えていなかったのが事実でございます。安全面では飛行機について非常に恐れておったということが一つです。

 ……(修学旅行生のたどった路線は)日本で言うたら東海道線みたいなもんだ、というような漠然とした考え…

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