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我らが少女A

/144 第4章 24=高村薫 多田和博・挿画監修

 浅井忍は三日連続してふらりと警大の正門前に現れ、警備員が見咎(とが)めると、スマホで自撮りをしたり、少し離れた路傍でスマホゲームをしたりで、またいつの間にか姿を消すということが続いた。次いで、なか二日おいてまた姿を現し、警備員を通してその様子が合田の耳にも届くと、さすがに何らかの行動を促されているような気分にもなる。友人の判事に注意されていたので、自身の携帯電話の番号を教えることはしなかったが、<用事があるなら多磨駅で会おう>と便箋一枚にメモ書きし、曜日と時刻を指定して守衛室に預けたのが、五月十八日のことだ。

 しかし、それから浅井はぱたりと姿を見せなくなり、合田は肩すかしを食らった恰好(かっこう)になったが…

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