メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

我らが少女A

/144 第4章 24=高村薫 多田和博・挿画監修

 浅井忍は三日連続してふらりと警大の正門前に現れ、警備員が見咎(とが)めると、スマホで自撮りをしたり、少し離れた路傍でスマホゲームをしたりで、またいつの間にか姿を消すということが続いた。次いで、なか二日おいてまた姿を現し、警備員を通してその様子が合田の耳にも届くと、さすがに何らかの行動を促されているような気分にもなる。友人の判事に注意されていたので、自身の携帯電話の番号を教えることはしなかったが、<用事があるなら多磨駅で会おう>と便箋一枚にメモ書きし、曜日と時刻を指定して守衛室に預けたのが、五月十八日のことだ。

 しかし、それから浅井はぱたりと姿を見せなくなり、合田は肩すかしを食らった恰好(かっこう)になったが…

この記事は有料記事です。

残り661文字(全文969文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 女性遺体 新潟市内の20代女性か 知人男性所在不明に
  2. 十日町の殺人死体遺棄 女性の身元判明 死因は不詳 遺体損傷激しく /新潟
  3. 新潟女性遺体 不明前後に知人男性と通話 携帯に履歴
  4. 女性遺体 ダムに浮かぶ衣装ケースの中に 兵庫・加古川
  5. 2歳児保護 見つけた尾畠さん「ぼく、ここ」うれしかった

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです