メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

論点

NHK受信料

鈴木秀美氏

 NHKの受信料制度に最高裁が今月、「合憲」との判断を初めて示した。NHKの受信料徴収に司法が「お墨付き」を与えた形だ。テレビがあるのに受信契約や受信料支払いを拒む人は、裁判で勝つ見込みがほぼなくなった。判決をどう考えればいいのか。また、NHKは「公共放送」として、どのようなメディアを目指すべきか。

 NHKの受信料制度について最高裁大法廷が正面から初めて合憲と認めたこと自体の意味は大きく、NHKからすると、受信料の徴収に「お墨付き」をもらった形となった。だが、下級審に続いて最高裁判決でも合憲判断が出るだろうとの見方が強かった中、私自身はその理由づけに注目していた。

 最高裁判決は、受信料を財源とする「公共放送」のNHKと、広告収入を財源とする民放の「二元体制」の成り立ちなど放送法の趣旨や経緯を調べ、NHKの「究極的な目的」として「国民の知る権利の充足」と「健全な民主主義の発達への寄与」を挙げた。しかし、これは放送法の目的を記した1条を言い換えただけという印象だ。そうした役割は民放も同じように負っている。最高裁が挙げた理由では、NHKの番組を見たくない人まで受…

この記事は有料記事です。

残り4073文字(全文4558文字)

コメント

投稿について

読者の皆さんと議論を深める記事です。たくさんの自由で率直なご意見をお待ちしています。

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

利用規約

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「政府があらゆる記録を残すのは当然」 菅首相の新書から消えた言葉の重み

  2. オウム 松本元死刑囚、執行直前の様子「ちょっと待って」

  3. 菅首相の妻・真理子さんが外交デビュー ベトナム首相夫人主催の昼食会出席

  4. アメリカを歩く 大統領選後も残る「トランプなるもの」 ある支持者が語った正しさへの憎しみ

  5. ナスカの地上絵 新たに「ネコ」発見 ペルー文化省発表

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです