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我らが少女A

/145 第4章 25=高村薫 多田和博・挿画監修

 野菜の収穫に出た日は、たいがい穫(と)れたての春キャベツやそら豆やロメインレタスを担いで判事のマンションへ行く。ついでに近くで旬のホタルイカやはしりのイサキでも買ってゆけば、昔から料理だけはうまい加納が魚を塩焼きにし、茹(ゆ)でたり炒めたりした山盛りの野菜を並べて、ワインなどを開ける。

 その日は合田のスマホに入っているBBSの『吉祥寺JKを語ろう』と、池袋のガールズバーのスナップ写真一枚が肴(さかな)に加わり、いつもよりちょっと盛り上がる。加納の専門は行政と民事だが、元検事の頭はそれなりに全方位で、BBSの書き込みを一読して、235はやってるな、こいつ--と見抜いてしまう。うん、たぶんな。合田も異論はない。

 ガールズバーのクリスマスパーティーのスナップに写っている朱美の姿は、さらに友人の妄想を掻(か)き立…

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