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ドイツの政治教育

/中 若者による反ナチキャンペーン「あなたは一人じゃない」

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若者向けの反ナチキャンペーン「ナチスなしで美しく生きよう」で作られたポスター。新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)のガウラント共同党首の名字に引っ掛けて、「灰色の国(グラウラント)にいるより、色鮮やかな国にいたいよね」とポスター上部にある=ドイツ・ポツダム市のブランデンブルク州青少年連合で2017年11月15日、中村美奈子撮影
若者向けの反ナチキャンペーン「ナチスなしで美しく生きよう」で作られたポスター。新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)のガウラント共同党首の名字に引っ掛けて、「灰色の国(グラウラント)にいるより、色鮮やかな国にいたいよね」とポスター上部にある=ドイツ・ポツダム市のブランデンブルク州青少年連合で2017年11月15日、中村美奈子撮影

「ナチスなしで美しく生きよう」 おしゃれにデザイン 

 ドイツ・ポツダム市にあるブランデンブルク州青少年連合の事務局に、人目を引くデザインのポスターが張ってある。全身灰色で描かれたスーツ姿の男性の顔を覆うように、ピンクや黄色、紫など、色とりどりの花が描かれ、カラフルさに自然と視線が引き付けられる。青少年連合による「ナチスなしで美しく生きよう」という反ナチキャンペーンの一環で、今年9月の連邦議会総選挙前に製作された。

 新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)を除く各政党の青年部代表を呼んで、青少年連合の若者たちがお披露目会を開き、ポスターを自由に使ってもらおうという企画だった。反移民、反イスラムの主張を繰り広げるAfDの台頭は、ナチスの再来につながりかねないと警戒されている。キャッチコピーは「灰色の国にいるより、色鮮やかな国にいたいよね」。灰色の国はドイツ語で「グラウラント」といい、AfDのガウラント共…

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