ドイツの政治教育
/中 若者による反ナチキャンペーン「あなたは一人じゃない」
2017/12/28 10:00(最終更新 1/6 12:44)
有料記事
3152文字
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

「ナチスなしで美しく生きよう」 おしゃれにデザイン
ドイツ・ポツダム市にあるブランデンブルク州青少年連合の事務局に、人目を引くデザインのポスターが張ってある。全身灰色で描かれたスーツ姿の男性の顔を覆うように、ピンクや黄色、紫など、色とりどりの花が描かれ、カラフルさに自然と視線が引き付けられる。青少年連合による「ナチスなしで美しく生きよう」という反ナチキャンペーンの一環で、今年9月の連邦議会総選挙前に製作された。
新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)を除く各政党の青年部代表を呼んで、青少年連合の若者たちがお披露目会を開き、ポスターを自由に使ってもらおうという企画だった。反移民、反イスラムの主張を繰り広げるAfDの台頭は、ナチスの再来につながりかねないと警戒されている。キャッチコピーは「灰色の国にいるより、色鮮やかな国にいたいよね」。灰色の国はドイツ語で「グラウラント」といい、AfDのガウラント共…
この記事は有料記事です。
残り2744文字(全文3152文字)