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長官鳥瞰

「鳥瞰(ちょうかん)」とは空を飛ぶ鳥のように全体を大きく眺め渡すという意味です。1988年ソウル五輪競泳男子100メートル背泳ぎの金メダリストであり、海外留学経験も豊富な鈴木長官が、幅広い視野で2020年東京五輪・パラリンピックに向けたスポーツ界を展望します。

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長官鳥瞰

高潔性、更なる自覚を=鈴木大地

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 2017年もスポーツシーンで若手が躍進した。特筆すべきなのは、陸上男子100メートルで日本勢初の9秒台となる9秒98をマークした桐生祥秀(東洋大)だ。人類が初めて「10秒の壁」を突破したのは1968年。体格で陸上短距離は不向きだと言われていた日本人だが、半世紀をかけてようやく追いついた。

 バドミントンでは、奥原希望(日本ユニシス)が世界選手権女子シングルスを制覇。卓球でも張本智和(エリートアカデミー)がワールドツアー大会で14歳61日の史上最年少優勝を果たした。彼らに共通するのは意識の高さだが、20年東京五輪をよい目標にしながら、モチベーションを維持している。

 さらに、日本勢がメダルを量産してきた水泳、体操、柔道、レスリングのいわゆる「御四家」以外から有望選手が出てきたのも心強い。日本は20年東京五輪の国・地域別金メダル獲得数で3位を目指している。世界3位レベルの国々を分析すると、10競技程度を得意にしている。日本も「御八家」くらいを目指してほしい。

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