喜劇映画

大阪・釜ケ崎舞台に 笑いで再開発の矛盾突く

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映画「月夜釜合戦」の一場面 (C)『月夜釜合戦』製作委員会
映画「月夜釜合戦」の一場面 (C)『月夜釜合戦』製作委員会

 労働者の街・大阪市西成区の釜ケ崎地区で撮影した喜劇映画「月夜釜合戦」が大阪市西区のシネ・ヌーヴォ(29日まで上映)ほか、京都、神戸などでも順次公開される。地区には外国人旅行客が大挙して訪れ、大型ホテルの進出計画も浮上。変容が進む中、高齢化する労働者や路上生活者らが取り残されないかと疑問を抱く佐藤零郎(れお)監督(36)が手がけた。佐藤監督は「現状への異議申し立てを、笑いとともに描きたかった」と語る。

 作品は落語の「釜泥」をモチーフにした。釜ケ崎地区で、ある理由から釜が高騰。一獲千金を狙う泥棒の主人公に労働者や暴力団員、活動家や再開発をもくろむ企業などが入り交じり、釜を巡って繰り広げる争奪戦と大騒動をユーモラスに描く。太田直里、川瀬陽太さんらが出演。

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