メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

わたしは思う

座間殺害事件 危険察知能力の育成を 社会思想家、神戸女学院大名誉教授・内田樹さん

 事件の動機が分からない。既知のパターンに当てはめて説明することは難しいだろう。

 自分が手にかけた遺体が置かれている空間で、普段通り寝起きできるという人の感受性はかなり特殊なものだ。死体が出たら葬礼を営んで、生活空間から隔離するのは人間しかしない。だから、葬礼は人間が人間であるための重要な条件の一つだ。それをしないで済ませられる人間の登場は、社会の内部要因では説明できない。

 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のせいだとか、家庭や教育や雇用の環境のせいだとかいう説明に飛びつく人がいると思うが、人間の心の闇を安易に説明することは自制した方がいい。むしろ「人間の心の闇は分からないものだ」といって恐れるべきだ。

この記事は有料記事です。

残り266文字(全文578文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. スウェーデンも5Gでファーウェイを禁止 安保上の懸念を理由に

  2. オウム 松本元死刑囚、執行直前の様子「ちょっと待って」

  3. 菅首相の妻・真理子さんが外交デビュー ベトナム首相夫人主催の昼食会出席

  4. ナスカの地上絵 新たに「ネコ」発見 ペルー文化省発表

  5. 「はじめの一歩」船田元 「イエス」だけで固めるなら学術会議の価値がなくなる

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです