連載

クローズアップ2018

日々のニュースを深掘りして解説します。

連載一覧

クローズアップ2018

北朝鮮、米韓分断狙う 時間稼ぎの見方も

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 国政方針演説「新年の辞」で1日、対米強硬姿勢と韓国への接近の硬軟両様の姿勢を示した北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長。その思惑と、韓国の受け止めや米国、中国の対応を探った。

 「わが国の国家核武力は米国のいかなる核の脅威も粉砕し対応できる強力な抑止力だ」。金氏は「新年の辞」で米国に「核の威嚇」を行った。これとは対照的に、韓国に向けては「凍結状態にある北南関係を改善し、民族史に特筆すべき重大な年として輝かせなければならない」と対話の用意を示した。こうした発言の思惑について、韓国や米国の専門家、メディアなどは、米韓関係にくさびを打ち込んで距離を置かせつつ、最終的には米国との直接対話で体制保証を取り付けるための手段との見方が出ている。

 韓国・明知大学の尹洪錫(ユンホンソク)客員教授(北朝鮮政治・社会)は、核・ミサイル開発に対する国際社会の経済制裁が北朝鮮にとっても「無視できない水準になっている」と指摘。北朝鮮としては米国との直接対話で核保有国としての立場を認めさせ制裁を取り除くことが最終的な目標だが、これが困難なため、「韓国との対話を通して、米国に対するメッセージを送ろうとしている」と分析する。南北対話を進めていけば、米国は反…

この記事は有料記事です。

残り1586文字(全文2111文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集