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北朝鮮展望2018

核保有国としての認定を求め、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を繰り返す北朝鮮。朝鮮半島を巡る情勢は今年、どう動くのか--。米専門家3氏に展望を聞いた。

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北朝鮮展望2018

米専門家に聞く/中 軍事衝突1~5% ライシャワー東アジア研究所長 ケント・カルダー氏

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 北朝鮮核・ミサイル問題の解決に向けた最善の方法は圧力強化だ。トランプ政権は、制裁強化に加え朝鮮半島周辺での軍事演習を強化することで北朝鮮に「痛み」を与えている。これは「圧力戦術」と呼ばれる手法で、北朝鮮から見れば「いつ相手が侵攻してくるかわからない」状況にある。これで相手を参らせるのが狙いだ。

 現在の米国には交渉で切るカードが乏しい。だからこそ、来るべき「交渉の時期」に備え、カードを増やす作業をしている。圧力を高め、北朝鮮が譲歩の姿勢を見せるなど適切な時期に至ったら、軍事演習の質量を下げることで圧力を弱めればよい。

 偶発的戦争が起きる可能性が指摘されているが、トランプ政権の中核を固める軍出身者は状況をよく理解していると考える。私個人は、トランプ政権の多くの政策に疑問を感じているものの、北朝鮮政策は強圧的だが極めて洗練された手法と評価している。

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