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名作の現場

第34回 『曽我物語』 案内人・酒井順子(その1)

曽我兄弟が密談のため、とどろきを止めたという「音止の滝」と酒井順子さん=静岡県富士宮市で、小出洋平撮影

 姿もめでたい霊峰富士は、伝説の宝庫でもある。中でも極めつきは、兄弟が本懐を遂げる『曽我物語』。敵討ちの初めと終わりの現場を、酒井順子さんが訪ねた。

 年末年始は、仇(あだ)討ちの季節。「忠臣蔵」の扮装(ふんそう)を見れば「今年も終わり」と思いますし、曽我兄弟の仇討ちを題材とした歌舞伎を観(み)れば、「新しい年がきた」と思う。

 しかしなぜ曽我物は、正月の風物詩なのでしょうか。十二月に行われた赤穂浪士の討ち入りが季節と結びつくのは、わかる。対して曽我兄弟の仇討ち決行は、五月。その上、兄弟は仇討ち後に死んでいるわけで、決してめでたい物語ではありません。いかにもめでたい「助六」にも、変装した曽我兄弟が登場するけれど、遊郭でそんなことをしている場合なのか?

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