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我らが少女A

/154 第4章 34=高村薫 多田和博・挿画監修

 小野は、同級生というだけの浅井忍から手荷物を押しつけられたような気分で考える。いまも何をするか分からない危うい感じがあるのは確かだが、だからと言っておまえはまたあいつをチクるのか? いや、べつに栂野真弓に義理はないが、あの上田朱美ならきっと、バカかおまえと浅井を一喝して、必殺回し蹴りを見舞っているのではないだろうか。そうしてあれこれ迷った末に、小野は寄り道をして多磨町の栂野の家に立ち寄り、郵便ポストに手書きのメモを入れる。私は真弓さんの知人で、西武多摩川線多磨駅に勤務しています。今朝九時半ごろ、旧知の浅井忍が駅に現れ、真弓さんの連絡先を尋ねるので、知らないと答えました。とりあえずお知らせいたします、といった文面になった。

 それから気分一新のつもりで、LINEで優子に<昨日はごめん>と書き送る。<私も言い過ぎた>の返事。…

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