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村上陽一郎・評 『宇宙飛行の父 ツィオルコフスキー -人類が宇宙へ行くまで』=的川泰宣・著

 (勉誠出版・1944円)

夢物語から具体的アイディアへ

 正直のところ、今はSFにあまり関心はなく、映画でも、いわゆるスペース・オペラなど、全く観(み)なくなったが、戦前海野十三の作品に魅せられた名残で、まだSFに関心を失っていなかった一九六〇年代初期、どういうわけかツィオルコフスキーの作品が幾つか集中的に日本に紹介されたこともあって、当時SFとして翻訳を読んだ覚えがある。その後も、SF作家ではなく、宇宙開発の先駆者としての彼の名前を、頭の隅にとどめることはできたが、その仕事の全容や、彼の生涯については、全く無頓着に過ぎたことが、本書を読んでまことに恥ずかしい。

 一九五七年、世界はひとつのニュースに震撼(しんかん)させられた。ソ連が、スプートニクと称する人工衛…

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