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今週の本棚・新刊

『戦争調査会 幻の政府文書を読み解く』=井上寿一・著

 (講談社現代新書・950円)

 1次史料は、その価値を見抜いて読み解く者がいて初めて1次史料たり得る。さらにそれを研究史の中に位置づけ、世の中に広く知らせることで価値を増す。近現代史の研究者であれば、膨大な史料の中からそれを発見し発信することの難しさを知っているだろう。著者は本書で、その難事をしてみせた。

 題材は敗戦後間もない1945年11月、幣原喜重郎内閣が発足させた「戦争調査会」。政治家やジャーナリ…

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