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バッティングセンター

球速240キロ 全国からファン

240キロを打ちに集まった常連客と末松さん(中央)=北九州市で取違剛撮影

 福岡県内から数々の「世界一」が生み出されている。「ふくおか」発の一番を紹介する。

北九州市 三萩野バッティングセンター

 「来た」と思う間もなく衝撃音が響いた。「ドゴーン!」。バットを振るどころか思わず跳びのく。ボールを受ける樹脂製の板は、何重にも掛けた網がストライクゾーンの辺りだけすり切れていた。

 世界最速240キロのボールを打てる北九州市小倉北区の三萩野バッティングセンター。この化け物ボールは末松一英代表(50)のサービス精神のたまものだ。「お客さんたちが『まだスピード出んか』と期待してくれるものだから、引くに引けなかったんですよ」

 38年前に開業した父が病気になったため、27歳で継いだ。県立戸畑高校を卒業して北京や米国を渡り歩き、働きながらマーケティングを学んでいた折も折。当初はすぐ畳んで海外に戻る腹づもりだったが、しょっちゅう打ちに来る常連客らのいちずな姿にほだされた。

 転機は2005年だった。横浜ベイスターズのクルーン投手が当時日本最速の161キロを記録。三萩野も161キロのマシンを出したが、慣れた常連客らは「もっと」とせがんだ。やがて180キロになり、08年に230キロ。15年、試行錯誤してマシン改良を重ね、技術的に限界とみられる240キロに達した。

 豪速球を打ちに、全国からファンが集まる。年の瀬が迫った先月20日は横浜市の大貫修一さん(45)や滋賀県栗東市の平野邦充さん(41)らが一堂に会した。この1年、本塁打を打つため2キロ近いバットで鍛えてきた大貫さん。13年から通って15年10月に本塁打を打った平野さん。240キロは大の大人たちに夢を与えてきた。

 「車メーカーがF1マシンを作るのと一緒で240キロはうちの技術の象徴。全く意味ないけど意義はある」。高速マシンを制御できるスタッフがいるからこその世界最速。だから子供もお年寄りも楽しめる。【取違剛】

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