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大阪大採点ミス

外部からの指摘、3度目で認める

記者会見で頭を下げる(手前から)大阪大の池田三喜男教育・学生支援部長、小林傳司副学長、小川哲生副学長=大阪府吹田市で2018年1月6日午後5時2分、幾島健太郎撮影
大阪大の吹田キャンパス=大阪府吹田市で2018年1月6日午後3時29分、幾島健太郎撮影

 大阪大は6日、昨年2月に実施した一般入試(前期日程)の物理で、出題と採点にミスがあったと発表した。合否判定をやり直した結果、不合格とした30人を追加合格とした。また、本来は第1志望の学科で合格していたのに、第2志望の学科に入学していた学生も9人いた。大阪大は追加合格者の入学を認め、金銭的な補償を行う方針。昨年6月以降、外部から複数の指摘を受けていたが、3回目で初めてミスを認めた。

 追加合格となるのは、理学部4人▽医学部2人▽歯学部1人▽薬学部2人▽工学部19人▽基礎工学部2人--の男性28人、女性2人。第1志望の学科で合格していたのに第2志望の学科に入学したのは、理学部1人と工学部5人、基礎工学部3人の計9人。

 大阪大によると、昨年2月25日に行われ、特別入試も含めた3850人が受験した物理の試験で、音の伝わり方に関する問題を出題。ミスが見つかった最初の設問で、本来は三つの正答があるにもかかわらず、正解を一つに限定していた。さらに次の設問は、この解答を前提に作成されていたため、別の二つの解答では正解を求められなくなっていた。

 外部からの指摘を大学側が初めて認識したのは、昨年8月9日。予備校講師から「問題設定が不自然」とのメールが寄せられた。大学側は問題を作成した責任者と副責任者の理学部教授2人の検討を経て、この指摘に対し「ミスはない」と返信していた。昨年12月4日にも別の外部の人から、詳細な同様の指摘が寄せられたため、さらに4人の教員を加えて検討し、大学は初めてミスと認めた。

 この設問を巡り、高校教員らが参加して昨年6月10日に開催された入試問題検討会でも不備を指摘する意見が出たが、責任者の教授2人だけの判断で「正解は一つ」と説明していた。最初の指摘から半年経過したことについて、記者会見した大阪大の小林傳司(ただし)副学長は「正しい解答は一つだとの思い込みがあったようだ。組織的に対応できなかった」と陳謝した。

 ミスがあった2問は、それぞれ3点と4点が配点されていた。大阪大は最初の設問の正解が三つあると変更し、次の設問は出題に誤りがあったとして全員に4点を与えることにした上で採点をやり直した。

 新しく合格となった30人には今月6日から電話と速達郵便で合格を通知している。1月末までに入学意思を確認して今年4月の入学を認めるほか、他大学に入学していた場合は、単位の履修状況に応じて2年生からの転入を認める。また、他大学や予備校の授業料、転居費用などを支払う方針。第2志望の学科に在学する9人は、第1志望への転籍を認める。

 西尾章治郎学長は「受験生の将来に極めて大きな影響を及ぼす事態を起こし、深くおわびする。一人一人の事情を考慮し、誠心誠意対応する」とのコメントを発表した。【鳥井真平、池田知広】

◆大阪大入試ミスの経緯◆

<2017年>

2月25日 一般入試(前期日程)

3月9日 合格発表

6月10日 入試問題検討会で物理の問題に疑問の指摘

8月9日 予備校講師による指摘

12月4日 外部から再び別の指摘

  19日 再検討し、ミスが判明

  27日 再び合否判定を開始

<2018年>

1月6日 30人の追加合格を決定

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