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核兵器廃絶

被爆者の声、今こそ全国へ ネットで資金募る

子どもたちに被爆体験を伝える三宅信雄さんと小谷孝子さん。小谷さんは腹話術で広島の被爆体験を語り継ぐ=2015年7月、ピースボート提供
エリトリア寄港時に現地の若者を招いて行われた証言会で、参加者と会話するサーロ-節子さん(左手前)=2008年10月、ピースボート提供
イベントで、スライドを使って証言する広島での被爆者、壷井進さん。1982年にはニューヨーク国連軍縮特別総会に出席するなど国内外で被爆体験を語り、核廃絶を訴え続け、2016年4月に亡くなった=ピースボート提供
おりづるプロジェクトのロゴマーク=ピースボート提供

 広島・長崎で原爆を体験した被爆者の証言を伝えるための資金を、NGOのピースボート(東京都新宿区)がインターネットを通じたクラウドファンディング(CF)で募っている。スタッフで呼びかけ人の畠山澄子さんは「私たちは直接本人から思いを聞ける最後の世代。全国へ被爆者の声を届けるため応援してほしい」と訴える。31日までに100万円を集めるのが目標で、現在83万円(7日正午)に達している。

 畠山さんは2008年から計11回、被爆者が船で世界を旅する中で証言を伝える「ヒバクシャ地球一周 証言の航海(通称『おりづるプロジェクト』)」に、通訳などとして携わってきた。昨年12月、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)に対するノーベル平和賞の授賞式でスピーチしたサーロー節子さんも、同プロジェクトの第1回などに参加している。「わずかな時間でも被爆者に直接会い、話を聞けてよかった」という感想が、寄港した各地で聞かれたという。

 当初、自身にとって原爆は「学校の授業で聞いた歴史の中の出来事」だった。しかし、体験を語る人たちと関わる中で「キノコ雲の下に、ひとりひとりの人生があった。終わったこと、ではなく、その後にも影響し続けていると知ることができた」。「このテーマに関心がなかった人も、証言会を通じて、それぞれの立場で考えるきっかけになれば」と願っている。

 CFの目的の一つは、広島と長崎や東京、大阪など大都市に限られがちな証言会を、さらに多くの場所で開催すること。参加者がただ話を聞くだけでなく、ワークショップの実施など、より充実した内容にしたいという。被爆者と聴衆を橋渡しする「ピースガイド」養成講座の実施も掲げる。

 支援額に応じたリターンとして、証言会への招待や、希望する地域での証言会開催、ピースボート共同代表でICANの国際運営委員を務める川崎哲さんの著書「核兵器を禁止する」のサイン本などが贈られる。詳しくは https://readyfor.jp/projects/pbhibakushaorizuruproject 【岡本同世】

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