山梨・市川三郷 大塚にんじん 栄養価高く味が濃厚 1メートル前後、驚きの長さ /東京
毎日新聞
2018/1/8 地方版
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山梨県市川三郷町の大塚地区で収穫される「大塚にんじん」が旬を迎えている。一般的なニンジンより栄養価が高く味も濃厚で、地元で長年愛されてきた。目を引くのが1メートル前後に達する細長い形。火山灰の堆積(たいせき)による軟らかい土壌が育んだ。一時は生産の危機を迎えたが、今では町おこしの一翼を担う。生産者の長田一夫さん(66)を訪ねた。【滝川大貴】
畑に着くと、長田さんは長さ約1メートルの鉄の棒を取り出し、土に突き刺した。それほど力を込めたように見えなかったが、70センチほど埋まった。「土が軟らかいと、ニンジンが限界まで育ってくれる」。長田さんはこう言うと、勢いよく引っこ抜いた。長さ96センチ、直径は最も太い部分で4~5センチ。真っすぐ伸びた1本は、この日一番の出来だった。
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