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スキー場の雪崩捜索支援 スマホ位置情報を受信

「雪山Bot with LINE Beacon」の説明スライドから
「雪山Bot with LINE Beacon」の説明スライドから

 スキー場の雪崩で埋まった遭難者のスマートフォンの信号を受信する位置情報システム「雪山Bot with LINE Beacon」が開発された。IT企業のデザインエッグ(東大阪市)の佐田幸宏代表と、アナザーブレイン(長野県)の久田智之代表のチームが共同開発したもので、雪崩遭難者の捜索に役立ちそうだ。2017年12月16日にあったITコンテスト「Mashup Awards 2017 for Pro」の優秀賞に選ばれている。

 開発チームによると、当初はスキー場でよくある「皆どこにいるのかな?」を解決するシステムとして考案された。スキーは厚着で手袋をし、スマホの通知にも気づきにくいなど、スマホを触るのには適していない環境だ。そこで無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使い、信号を発信する「LINE Beacon(ライン・ビーコン)」をリフト乗り場やレストランなどに置いて、近くを通ると自動的に友達とのLINEグループチャットに「どこどこにいるよ」と居場所を投稿する仕組みを考えた。ビーコンは100円ライターほどの大きさの小型の信号発信器で、開発費は1台3000円ほどだ。

 しかし、17年3月に高校生が雪崩に巻き込まれた悲しい事故を知った開発チームは、「遭難者の発見の一助にならないか」とシステムの改良に着手した。スマホを雪の中に埋めて、雪の上の小型ビーコンと通信させる実験を長野県や北海道などで複数回行った。同年12月15日の北海道の実験では、深さ2メートルに埋めたスマホの電波を、100メートル離れた場所から拾うことが確認でき、広範囲で捜索可能だと実証できたという。捜索隊が小型ビーコンを持って行けば、雪に埋まったスマホの信号を拾い、遭難者の発見につながる可能性がある。

 佐田代表は「5万円ほどする(専用の)『雪崩ビーコン』を持つ人は少ないが、無料のLINEを使う人は多い。我々の作ったサービスが、いざという時に少しでも救助の一助となれば」と意気込む。一方、久田代表は「今は個人ユニットとして開発しているが、通信系のIT企業やレジャー系の企業、スキー場など、多くの組織と協力しながら普及させていくことはできないかと考えている」と話している。【高橋望】

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