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平松 洋子・評『動物になって生きてみた』チャールズ・フォスター/著

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歴史の放つにおいをかぎとり大地と、祖先と一体化する

◆『動物になって生きてみた』チャールズ・フォスター/著 西田美緒子/訳(河出書房新社/税別1900円)

 見たことのない夢を見た。

 私は小さな四つ足の動物になっている。とんでもなく敏捷(びんしょう)な走りをしている自分を奇妙に思って手足を見ると、濃茶色の毛に覆われたケモノのそれになっている。下草の生い茂る森。前足で柔らかな黒土を掘りたて、超高速ブルドーザーとなって土中のトンネルを疾走……。

 なぜそんな夢を見たのか、理由は考えなくてもわかった。寝る前にこの本を読んだからだ。

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